高校教科学習

CURRICULUM

CURRICULUM 03各教科の取り組み

探究型アクティブ・ラーニング(能動的学習)で
一人ひとりの思考力・表現力を伸ばす

国語JAPANESE

国語力は要約力

評論文の各段落のトピックセンテンス(筆者の一番言いたい箇所=意見)を見つけ、それをつなぎ合わせて100字で要約文を作ること、それが高校1年の初めの授業です。国語力とは要約力です。筆者の意見を正確に読み取り、その上で自分の意見を構築していく。それが、卒業時に2000字の小論文とそれに相当するプレゼンテーションを行える能力に結びついていきます。

CLASS REPORT朝読解

全校生徒がホームルームの時間に行う「朝読解」では、新聞の社説や署名記事を序論・本論・結論の3つの文に要約します。読む力を書く力へとつなげる取り組みです。読解力をつけ、文章の構造を学習し、読み取った情報を自分の言葉で再構築する力や思考を整理する力を養います。

CLASS REPORT短歌を訳す

高校一年では俵万智氏の「短歌を訳す」という文章を学習します。短歌を外国で出版する際に浮き出てきた文化の差、が主眼となるテキストです。俵氏の短歌はアヴァンギャルドかつ先鋭的であり、新しさがあります。文章の内容は英語や社会、美術、国語などの素養が必要な文章であり、教科の枠を超えた学習となります。今回、日本語と英語との違いを学習し、自分たちでも短歌を作成し、英訳し、挿絵を入れます。

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数学MATHEMATICS

さまざまな問題を数学的に考察する
論理的な思考力は数学で身につける

数学で大切なのは、自ら問題を解決しようとする力と、ものの考え方を式にして表す論理的思考力です。授業では、この2つの力を育むことを目標に展開しています。また、実験やグループ学習を取り入れ、その過程で定理や公式の本質を見抜き、数学を道具として現実的な問題を解決できること実感してもらいます。そして、数学を学ぶことで論理的な思考力を身につけ、将来直面するさまざまな問題の解決に役立てて欲しいと考えています。令和3年度入学生より、文系・理系に関わらず全員が「数学Ⅱ」「数学B」を履修し、データサイエンスに対応できる能力を身につけて行きます。

CLASS REPORT現象を目でみる

高2では立方体の木片を組み立て、自然数の2乗和の公式を見出しています。徐々に抽象化される高校数学を身近な現象をモデル化・単純化することで生徒も積極的に取り組むことができます。

CLASS REPORT思考力を鍛える
データサイエンスへ

高1の「データの分析」では、2つのデータを与え、特徴と問題点、解決対策などを話し合いました。データサイエンスへと繋がる授業となります。
高2では、立方体の木片を組み立て、自然数の2乗の和の公式を発見。徐々に抽象化される高校数学も身近な現象へモデル化・単純化することで、生徒も積極的に取り組むことができます。

CLASS REPORTグループ学習・問題解決

高2は、少し高度な学習内容になります。難しい問題もグループを作って解決。クラスメイトにグルーブごとに黒板を使って、解説を披露。理解度がより深まりました。

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英語ENGLISH

自分の言葉で、世界に発信できる女性(ひと)になるために
スキルとしての英語と異文化理解のトビラをひらく

「楽しくなくっちゃ英語じゃない」をモットーに4技能をバランスよく伸ばしています。「話す・書く・読む・聴く」4技能を向上させるためには英語学習が楽しいと思えることが大切です。授業では、東京女子学園英語科のオリジナルテキスト"World Study"やタブレットをフル活用するなど、自然と英語が話せるようになるプログラムを展開しています。また、英語のスキル習得に留まらず、英語を使って異文化を学んだり、プレゼンテーションをするなど、英語をトリガーとして、思考力・判断力・自己表現力を養います。さらに、自分とは異なる人々を理解し、自在にコミュニケートする言語能力を獲得することが最終目標です。

CLASS REPORT英語を中心に〈学び〉を総合する

スピーキング指導も徹底しています。会話を継続できる能力ももちろんですが、論拠としてのデータを整理し効果的に伝えるプレゼンテーション能力を育む授業も展開しています。まずは、自分の意見を持つこと。そして、教科を超えて、論理的に自分の意見を説明できるように〈学び〉を深め、最後は効果的にどのように伝えるべきか、ネイティブ教員とともに英語力を総合的に高めます。スクリプトはネイティブ教員の添削を受け、発音練習もタブレットを用いながら随時行っています。日常会話だけでなく外部検定試験対策も各授業で実施し、卒業後こそ生きる英語力を身につけられるよう導いています。

CLASS REPORT生涯にわたり4技能を
積極的に使える英語力

国際教養コース、未来創造コースともに3年間で20~22単位の英語授業を受講します。
リーディングに特化した科目では、発音・語彙・文法等の間違いを恐れず、積極的に英語を使おうとする態度を育成し、文章の内容や文脈を理解することに留まらず、英文から得られる情報を把握した上で、その表現を通して結果として何を伝えようとしていたのか、筆者の意図と表現の背景を考察します。また、その考察を踏まえて、自身の意見を明確に持ち、論理的に正しく相手に伝えられるように繰り返し演習を行います。スピーキングとリスニングに特化した科目では、幅広い話題について討論・発表する活動を充実させ、英語を用いたコミュニケーションを行う機会を増やしています。ライティングに特化した科目では、生徒は英作文をタブレットに入力し、教員に送信します。そのデータをクラス全員で共有します。生徒の多様な英語表現を把握しながら、生徒自身が基礎的な知識として何が不足しているのかを分析し、改善することができます。
高校卒業時までに英検2級から準1級程度の資格取得を目標とし、大学入試〈新テスト〉に対応できる学力のみならず、生涯にわたり4技能を積極的に使える英語力と、そのスキルを用いつつグローバルな視点を持って主体的に課題解決をするために必要な思考力・判断力・表現力を育みます。
2021年度からはグローバルな視野を広げるために、国際教養コースでは第二外国語として中国語か韓国語を学びます。3年次には進路にあわせてTOEFLなどの試験にも対応できる、より高度な英語を学べるAcademic Englishが新設され、ネイティブ主導のレッスンも用意されています。

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社会SOCIAL STUDIES

過去・現在・未来を多面的に探究し
世界とつながる女性(ひと)をめざす

社会科(地歴科・公民科)のすべての科目では、過去の学習を通じて現在の社会との比較をし、未来へとつなげていくことを教科の課題としています。より多くの情報を手にするために、授業内・授業外ではさまざまな形でICT機器を利用しています。プロジェクターで地図や写真、動画を写し、その内容を空間的・立体的に捉え、さまざまなものごとの理解を深めていきます。また、一人ひとりが在学中に所有するiPadを使って、世界中からの情報を収集したり、精査したりして自身の理解をいっそう深めます。その上で、自分の考えをしっかり持ち、ICTを利用して自ら得た情報や考えを発信するスキルを高めていきます。このことが将来において「世界とつながる女性(ひと)」へと成長させると確信しています。

CLASS REPORT過去・現在・未来を考える姿勢

日本や世界の国や地域が過去にどのようなことを経て現在にいたっているかを理解することは、現在の人々の生活のあり方を考える下地となります。また、それぞれの地域でどのような文化が形成され、人々の生活ができあがっているのかを知ることは、多様化する現代社会の中でかかせない情報です。このようなさまざまな情報を各自で考え、話し合い・意見交換をして、今の生活や社会に必要な各自の意見や考えが生まれてきます。その上で、過去・現在・未来を考える姿勢が身につき、自分と社会のつながりを考えられるようになっていきます。

CLASS REPORT立体的・空間的な思考を鍛える

黒板に授業の要点をまとめながら、プロジェクターを使って地図や写真、相関関係、動画を表示して授業を進めています。このことを繰り返すことでものごとを立体的かつ空間的に理解し、社会全体を広く理解することとなります。また、生徒はiPadでわからないことや気になることなどを自分で調べます。これによって、調べたことを自分のことばに置き換えることで、理解を深めることができます。これを、1年間繰り返すことで、語彙力が豊富になり、多面的・多角的に社会全体を理解することができるようになります。

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理科SCIENCE

学びを人生や社会に生かそうとする女性(ひと)の育成

科学者の思考は、疑問や好奇心から生まれます。情報を収集する中で、今までは見えていなかった現象が見えてきたり、新しい仮説が湧いてきます。思考を進めるため、試行錯誤を繰り返し行うと、いつか視界が開ける瞬間が訪れます。このような新しい視点が、未来を創造し、次の新しい課題につながります。本校では、疑問・好奇心から、仮説をたて実験し、結果を考察・分析しながら、新しい課題に挑戦する女性(ひと)の育成を目指しています。

CLASS REPORT理科の授業を自らデザインする

昨今、日本の学生の自己肯定感の低さが問題視されています。本校ではその状況を受けて、学習面においても生徒が自主的に活動することで、自己肯定感を高めたいという思いから、アクティブ・ラーニングの手法の一つである生徒主導型授業を組み入れました。
授業で習ったことをもとに単元ごとに、生徒がその分野を深く理解できる内容の実験を考える。そして、生徒が先生役として実験・授業をしていくプログラムを行っています。教員では思いつかないようなユニークな実験になり、毎年教員側も楽しみにしている授業です。
「知らないことを知らない」ではなく「何がわからないかがわかるようになった」や自分で考えてできるものが増えたなど、生徒達が前向きに学習に取り組んでる様子がうかがえます。一方的な授業ではなく、質問しやすい環境で学習ができ疑問が解消されやすいことが、生徒達のやる気を引き出しているように感じます。

CLASS REPORTより深く考え、楽しむこと

「探究心や科学的な視点」を育成するため、夏休み明けに生徒による発表授業を行っています。自らテーマを見つけ、どのように調べるのか。また、伝えたいことをタブレットのプレゼンテーションツールを使用してどのように表現するのか。発表後、アンケート集計を行いながら、自分の発表の評価を受け、振り返りを行っています。大切にしていることは「より深く考え、楽しむこと」です。テーマの中には、「蚊」・「東京に住むタヌキについて」・「食虫植物」・「外来種」等バラエティに富んでおり、一つのことを学ぶことを通じて、また新たな疑問が生じてきます。この体験を通じて、生物の複雑さや共通性をより深く理解すると共に生徒同士が学び合う関係を築きながら一人ひとりが自立して学ぶ力を身につけ、成長する姿を見るのも楽しみの一つです。

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芸術ART

多様な価値を受け止め
自分の視点を持ち続けるための表現力を養う

生徒自ら表現手段を選び、制作・発表する芸術の授業を行っています。自分の思いや考え、社会における自分の役割や価値観、問題意識など、常に考える機会を設けています。完成度の高い美しい作品、優れた発表よりも完成までに至るプロセスを大切に考えています。立ち止まってゆっくりと考えたり、想像の世界を大きくひろげたりしながら、それまで見えなかったものや気づかなかったものを明確に形にして表していきます。それが自分の視点を持ち続けるための大きな手引きとなります。

CLASS REPORTボックスアート

木箱の中に生徒が選んだテーマに沿って、身の回りのあるものや印刷物、写真、手作りしたものを自由に配置し、構成する授業です。世界で起こっている出来事や時事問題から、毎日の生活の中で疑問に思っていたり、共感できることまでさまざまなことに目を向け、しっかりと向き合い、対話を積み重ねながらテーマを決定します。

CLASS REPORTグループ発表(音楽)

グループを作り、生徒自身で演奏形態や曲目を選択します。楽譜選びや練習計画など話し合いを重ね、互いの意見を尊重し、練習を重ねて主体的に作り上げる力を身につけます。互いの合唱・演奏を聴き合う発表会では、「音楽とは自分からするもの」と実感できます。

CLASS REPORT自己表現と書の活用(書道)

伝統的な書の学習と日常生活における書の活用法を考え、自己を表現するための手段として書を学びます。古典作品の特徴を分析、統計し、自身の特性と照らし合わせて作品を制作します。

東女ギャラリー

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保健体育HEALTH AND
PHYSICAL EDUCATION

豊かなスポーツライフの
実現を目指す

保健体育では、生涯を通して健康で安全な生活を送るための基礎を養い、心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育成します。「何を理解し、何ができるか」「理解したこと・できることをどのように活用するか」「どのように他者と関わり・自分と向き合うか」ということを保健体育の知識・技能を身につけていく中で、思考・判断し、実際に行動することができるようにします。授業や行事を通して、体を動かす楽しさや喜びを味わい、仲間と交流しながら互いに協力し、自己の役割を果たすことによって、思いやりの心、チームに貢献する態度を育みます。また、目標を達成するための過程を大切にし、振り返りの中で自ら課題を見つけ、次のステップに取り組むことで自己の成長につなげていきます。

CLASS REPORT創作ダンス発表会

テーマに沿った作品を作るために、曲選び、動き作り、舞台構成などを話し合いながら創造性豊かな作品に仕上げていきます。作品づくりを通して「コミュニケーション」「チームワーク」を深め、非日常の世界を演出していきます。発表会にあたっては、司会、進行、審査など生徒自ら運営してプログラムを進めていきます。

CLASS REPORTスポーツフェスティバル

生涯に渡り、スポーツに親しめるよう、ソフトバレー・バドミントン・卓球など、毎年種目を決め、仲間と共に競技の特性を理解し、戦略を考え、練習を積み重ねて本番を迎えます。チームやクラスで団結することで、喜びを共有し、達成感を味わうことができます。大会では係生徒・チームキャプテンが中心となり、自らの役割を果たすことでスムーズに運営され、イベントを作り上げていきます。

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家庭HOME
ECONOMICS

自分らしい人生のために、主体的に未来をつくる
~「気づく」から「築く」へ~

生活に関するさまざまな知識や技術を身に付けることはもちろん、自分らしい人生をつくるために、これから自分がどのような生活を営んでいくのか現在の生活環境を見直し、自らの手で生活を営み自立した生活者になることを目指しています。
「家庭総合」では衣食住に加えて、家族・家庭、子どもと子育て、高齢者、経済や消費、共生社会、地球規模での環境問題や生活課題について考え学んでいきます。「フードデザイン」「保育」ではより詳しい内容を学び探求します。

CLASS REPORT実習でみつける新たな発見

子どもの成長・発達を多角的に学びます。子どもの発達の特性・過程、子どもの生活、保育の必要性、子どもの福祉など幅広く学んでいます。また、座学に留まらず、離乳食体験、おやつの試食、お弁当実習、保育園実習など積極的に進めています。子どもと直接ふれあう保育園実習は、新たな発見や感動があり学ぶことがたくさんあります。
外部講師による講演会を実施し、知見を広げます。

CLASS REPORT調理実習

フードデザインの授業では、献立作成の実践や食品の扱い方、調理技術の向上をめざし、調理実習を行っています。和洋中の日常食の献立の他、手打ちうどんやパーティー料理、環境に配慮したエコクッキングなどさまざまな実習をします。最後の調理実習では、班ごとに献立作成し、買い物から調理に関わるすべての行程を自分達で行う授業もあります。また、テーブルマナーやテーブルコーディネートなども学習します。

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情報INFORMATION

情報を活用する力をつけよう

情報通信網の急激な発展とともに、人やさまざまな機器が互いにつながる社会になってきました。情報や通信のメカニズムの理解は重要になっています。情報科では情報の科学的な理解、情報化社会の課題、問題解決の手順、情報発信のプロセスなどを学習します。これらを通して安全に情報通信網を利用し、適切な情報発信ができることを目標としています。

CLASS REPORTチャートで思考をまとめる

問題解決には新しい発想や思考の整理が書かせません。ただ漠然と考えていてもこれらを得ることは難しいものです。そこで、特性要因図(フィッシュボーンチャート)やマンダラートチャート、ロジックツリーなどの図解法の利用を学習します。これらの技法は他の教科でも、学習のまとめなどに活用できます。

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