1月24日　土曜日、卒業生講演会が高校1年生、2年生を対象に行われた。私はこの日を毎年とても楽しみにしている。教師の喜びは生徒の成長を見ること、生徒が幸せで豊かな人生を送っていることを知ること ― それを実感させてくれる日だからだ。また社会で活躍している卒業生の話を聞くことは、在校生がこれからの人生を考えるときの大きな励みとなる。
　今年の卒業生講演会の三人の話には圧倒された。三人とも英語を教えたことがある。正直、在学時に真面目ではあったが、最優等生というタイプでもなかった。小学校教諭をしているMさん。現在の生活を話した時に、あくまでも児童のことを思い、児童の学力の向上、モチベーションの維持、スポーツ指導に取り組む姿勢、同じ教員として頭が下がる思いがした。　また保育園で栄養士をしているOさん。その話からは、給食を作るときに園児のためには妥協を許さない姿勢がよくわかった。また現在の食生活への啓蒙に満ちていて、自分自身の食生活の反省をした。そして三人目のYさん。中1の時に担任であったこともあり感慨も一入であった。あのYちゃんが…である。大学で優秀な成績をおさめ、フランスに留学、それもシラク元大統領が卒業したという学校に通い、帰国してからはフランスと日本の架け橋となれるよう、世界規模のメーカーに勤務。「素晴らしい！」の一言であった。
　三人ともが話していたのが、卒業した大学、短大への感謝、恩師への感謝。自分がいる環境に感謝し、その中で真摯に学業に向き合い、努力をしたということである。（卒業した大学、短大の方が聞いたら、本当に嬉しいと思う）そのような素直な姿勢が、現在の頑張りを支えているのであろう。私自身が触発され、これから頑張ろうと思う一日であった。
　三人の卒業生のこれからの人生にエールを、そしてすべての東京女子学園の卒業生にエールを送りたい。　がんばれ！　　　　英語科教諭　Y.O.　

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