2013.12.11 過去のニュース
高2平和歴史体験学習 被爆体験講話を聴いて
11月4日から6日まで行われた平和歴史体験学習の3日目の夕食後は。長崎の被爆者、羽田麗子さんの講話を聴く会でした。
羽田さんのプロフィールには、「長崎市に原子爆弾が投下された時、私は国民学校の3年生でした。自宅は爆心地から2.6km離れた所に住んでいましたが、自宅と爆心地の間に山(366m)があったため、無傷の状態で助かりました。しかし翌日からその山を越えて来られた方々は想像を絶する状態で、今でもその時の状況が心の奥深く刻み込まれています。子供たちに、平和と命の大切さを伝え続けたいと思っています。」とあります。
羽田さんは戦時中のどのような暮らしを長崎でしていたか、原爆投下のその日の様子など、写真を交えながらお話しくださいました。生徒はときにはつらい話でしたが一心に耳を傾けていました。
一人の生徒の感想文をご紹介します。
平和歴史体験学習を終えて、私はたくさんのことを学びました。どの場所でも、伺った話は私が知らなかったことばかりで事前に学習して想像していたことをすべてが超えていました。
その中でもっとも印象に残ったことは、被爆体験講話の羽田麗子さんのお話でした。羽田さんのお話は想像を絶するもので、途中、思わず耳をふさぎたくなるような場面もありました。今、私たちが平和に幸せに暮らしている日本でそのようなことがあったことを未だに信じられなく、信じたくない出来事でした。羽田さんが小学校の時は、「ほしがりません勝つまでは」をスローガンにご飯をあまり食べられず、贅沢も言えず…、今の私たちの生活はとても幸せなことで、贅沢すぎる暮らしをしているのだと実感しました。
お話の最後で私たちは羽田さんと三つの約束をしました。まず一つ目は「命はただ一つだから決して粗末にしない」二つ目は「いじめない。差別をしない。命の重さは変わらない。」三つ目は「何か問題があったら話し合う、譲り合う、分け合う」この三つの羽田さんとの約束をしっかり守り、そしてこの言葉をこれから出会うたくさんの人に伝えていきたいと思いました。
羽田さんがおっしゃった言葉の中に「一人の力は微力だが、無力ではない」という言葉がありました。もう二度と戦争をしてはいけない、核兵器をゼロにする、平和を守り続けなければいけない。まだまだ私たちがやらなければいけないことはたくさんあります。私たちができること、今の私たちができることもたくさんあると思います。もう二度とこのような残酷なことがないように、そして起こってしまった出来事を絶対忘れないように、まずはたくさんの人々に伝え、知ってもらうことら始めようと思います。
この四泊五日で改めて私たちの贅沢すぎる暮らし、人の命の重さ、友だちの大切さを考え直すことができました。そして私たちは本当に幸せなのだと実感しました。(I.S.)