2013.04.10 過去のニュース
111回目の入学式(4月7日)
明治36年4月に本校7人の創立者達は女子も男子と同じ普通教育受けることによって「教養と行動力を兼ね備えた女性」として社会に羽ばたいてほしいと願い、「東京高等女学校」第1回目の入学式が挙行されました。現在の制服のスカートの白線が当時は袴のすそについていました。今年は111回目の入学式になります。前日から暴風雨となり春の嵐が心配されましたが、式の開始午前10時の1時間前には陽が差し込み青空の下での入学式になりました。
生徒代表による「宣誓」では、初代校長棚橋絢子先生の「柳の木の教え」に触れていましたが、今でも生徒の指針となっていることをうれしく感じました。これは柳が地に深く根を張るように、ひとりひとりが主体性をもって自分の考えをしっかり持つこと。柳の葉がそよそよと風になびくことを、周りの人との調和を考えてみんなから愛される女性になってほしいとの教えです。
また、今年は中学に入学されて、母娘3代で東京女子学園に学ぶことになったご家族がいらっしゃいます。お祖母様は、昭和30年代後半の卒業でお母様が在学中は後援会の役員をなさって活発に活動をしていただきました。お母様は平成3年卒業で6年間みんなから慕われた生徒でした。母娘3代にわたって本校で学び青春時代を過ごしていただけることは学校にとっては本当にうれしいことです。
新入生オリエンテーションが始まり、校長から「なぜ、どうして、と興味をもって、受け身ではなく、前向きに学習に取り組むように」とのお話しがあり、1年生は緊張しながら神妙に聞き入っていました。4月には1年生対象に2泊3日のオリエンテーション合宿がありますので、そこでは楽しそうな、少しはじける生徒達の姿も見ることができるかと楽しみです。
3月の卒業式に本校を巣立っていった高校3年生の凛とした姿が思い出され、この新入生達が卒業するまでにいかに多くを学び、経験し、笑ったり、感動したり、時には涙をしながら3年後、6年後に大きく成長することだろう、と期待しています。 (校長補佐 辰巳 順子)