2013.05.02 過去のニュース
東京女子学園創立110周年記念祝賀会
平成25年4月13日(土)、東京女子学園創立110周年記念祝賀会が、ザ・プリンス・パークタワー東京に於いて挙行されました。すばらしい天候にも恵まれ、ご来賓の方々、清香会会員、学園関係者約490人が参列し、盛大に行われました。
明治36年、芝区三田四国町(本校所在地)の水産講習所の旧校舎を購入修理し、「私立東京高等女学校」が開校しました。校地は1,519坪、木造校舎三棟(373坪)、校歌に「色さえ香さえ その実さえ、秀れしものは何かある」「好文木と名におえる」とする『梅花』を校章とし、制袴として、紫紺袴の三寸上に『正しく素直に、常に気品と清浄とを保つこと』を表す白線がつけられました。関東大震災、太平洋戦争等辛苦の時期を乗り越え、たくさんの卒業生を送り出してきました。「教養と行動力を兼ね備えた女性の育成」を建学の精神とし、「人の中なる人となれ」の教育理念は今も本学園に息づいています。21世紀もこの精神や理念は色あせることなく、ますます重みを増すことでしょう。
【ご挨拶】 東京女子学園中学校高等学校 實吉幹夫 (一部抜粋)
本日、学園は満百十歳の誕生日を迎えることができました。大勢の方にご出席をいただき、祝賀の宴を開くことが出来ました。御臨席いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
ある識者の言に「歴史や伝統とは、金銭で購えるようなそんな安物ではない」とあります。1903年(明治36年)4月、83名の生徒と11名の教職員により本学園の歩みが始まりました。近代国家への脱皮を急いだ明治政府は、日本の西欧化をめざし、社会基盤の設備を図る一方、教育制度を充実させ、「女子に須要なる高等教育を為す。」として高等女学令を公布。近代化の進捗にともない、男尊女卑という遺風が残る中、女性の活躍の場も徐々にではありましたが、広がりつつありました。このような社会の潮流の中、教育の現場にあって、日本の将来を見据えた棚橋一郎先生を代表とした7人の先駆者が集い、社会の各分野で活躍する有能な女性の育成と、「家」を治め、次代を担う子女の教育の重要性を痛感し、知性と教養を身につけた女性の教育が何にも増して、肝要であると思い、高等女学校の設立を計画しました。65歳とご高齢ではありましたが、漢学の造詣が深く、女子教育の経験豊かな棚橋絢子先生を初代校長としてお迎えし、普通科の私立高等女学校の第一号として本学園が開学いたしました。
21世紀のキーワードは、グローバルとイノベーションだと言われ、中学高等学校の教育も見直しを迫られているのが現状でしょうか。私たちが預かっている生徒諸君は、未来を生きるために、今の時代に留学している「未来からの留学生」なのだと認識し、新しい学園の歩みを模索したいものだと考えております。今日迄、皆様方から温かい励ましとご支援をいただきましたことを糧にしてこれからも精進する所存です。
本日は許された時間でございますがご歓談いただき、共にこの日をお祝いいただければ、幸甚に存じます。拙いご挨拶となりましたが、今後とも東京女子学園に絶大なるご厚意をお寄せいただくことを再度お願いいたしまして、学園を代表してのご挨拶とさせていただきます。
また、東京私立中学高等学校協会会長近藤彰郎様、日本私立中学高等学校連合会会長吉田晋様、東京都議会自由民主党総務会長代行きたしろ勝彦様、都議会民主党政策調査会長大塚たかあき様、港区長武井雅昭様、東京都生活文化局長小林清様から、祝辞を頂戴し、次いで公益財団法人東京都私学財団理事長嘉悦克様の発声で乾杯が行われ歓談に入りました。最後に学園理事山本厚太郎による謝辞で締めくくりました。
なお、祝賀会には親子3代東京女子学園生というご家族を迎え、110年という歴史の重みを改めて痛感し、この慶事を祝うことができますことに無上の喜びを感じます。
これからも東京女子学園の歴史と伝統の上に、生徒一人ひとりが新しい1ページを刻んでいくことでしょう。
ご出席いただきました皆様、誠にありがとうございました。
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